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【2024/05/05 19:40 】 |
オープン奉行所

オープンキャンパス、という言葉がありますね。
大学が開放され、高校生が志望校の雰囲気をナマで感じられるというアレです。

最近では、卒業予定の大学生に、企業の雰囲気を前もって見てもらう
オープン会社(?)のような取り組みもなされているそうで…。

百聞は一見にしかず、と言いますが
実際に自分たちの目で見てもらうことによって
理解を深めてもらったり、信頼を寄せてもらったりということは
何も現代だけの話ではありません。

なんと我らが同心の皆さんの職場である奉行所も、年に一回
一般に開放されていたというから驚きではありませんか。

その日は、6月7日の中橋天王社の祭礼の日だったそうです。

奉行所で働く皆さんのご家族はもちろん
一般庶民まで招き入れて、奉行所内のあちこちを自由に
見学させていたそうです(もちろん、入っちゃいけない場所も
あったとは思われますが)。

職場に家族を迎えた同心の皆さんは、ハレの日に正装している
わが子に向かい
「ほら、ここがパパの仕事場だよ」
などと誇らしげに言い、子供は子供で
「パパ、格好いいー!僕も将来、ここで働くんだー」
と答え、日々の激務で疲弊したパパの心を「きゅん」とさせていた…

てな感じのことが、手元の資料に書かれております。
いや、最後の行は私の妄想ですが…。

そんなこんなの楽しい奉行所ツアーは、午前11時にて終了。
その後は、いつもどおりの業務が再開されていたのだそうです。


そんな庶民との楽しいふれあいデーがある一方で
奉行所の皆さんには、庶民の方々の厳しい評価に怯える
しょっぱい日もあるのでした。

それは、将軍さまが紅葉山で能をご覧になる日。

この日は、上は大名から下は一般人まで、将軍さまと一緒に能を見ることが
できたそうです。

なぜ、能見物の長閑な日に、同心の皆さんが庶民の声に
怯えるのか?

それは、将軍さまが

「奉行所は庶民にどう思われておるのかのー?
 色々と大人の事情があって、わしの耳にはリアルな意見が
 入ってこんわい。
 そうじゃ!
 紅葉山の能見物の日は、みんなが自由に奉行所の感想を
 言っていいことにしてみてはどうかのー?
 名案じゃろー?」

てな感じのことを、言ったからだとか。

余計なことをーーーー!!!

といった同心の方々の心の叫びが聞こえるようです。

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【2009/09/20 21:55 】 | 同心の生態
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