今回は、「勝手に『モノノ怪』祭り」ということですので
「同心標本・番外編 薬売りについて」というお題で
語らせていただきます。
江戸時代、薬屋さんといえば、大きく次の二つに分けられたようです。
・店を構え、薬の処方、卸から小売まで行う薬屋さん。
いわゆる、薬種問屋。
・薬種問屋から薬を仕入れ、それを売り歩く薬屋さん。
いわゆる、薬売り。定斎屋(じょうさいや)とも言います。
一定の地域で商売する人と、富山の薬売りのように全国津々浦々
を旅しながら薬を売る人とがいたようです。
かの「薬売り」さんは、こちらの部類ですね。
最近じゃ、時空も旅できるようですが~。
この定斎屋さんですが、基本的に二人組だったようです。
一人が天秤棒で振り分けた薬箱を担ぎ、もう一人は戸別訪問を
していたということで、あの「剣のお方」は商売上も相方だったのですね。
かの「薬売り」さんがいつも薬箱を担いでいるということは、あの
「剣のお方」が戸別訪問…。
うわっ…断りにくっ!!
で、この定斎屋さんの特徴は、まず、髷が普通の人より細いということ。
これに関しては、理由は不明です。
更に、定斎屋は夏の炎天下でも、笠も被らず行商する!というのが
お約束だったそうです。
そのこころは「うちの薬を飲めば、暑気あたりになんかなりません~」
というアピールだったとか。
結構、体を張っていたようです。
江戸時代、町民の方々が医者にかかるなんてことは滅多になく
大抵は定斎屋さんから買った薬で治すか、またはまじない・御札
に頼っていたそうですから、どちらも扱っている、かの「薬売り」
さんは、結構いい商売をしていたのかもしれません。
まじめにやっていれば…の話ですが。
↑この台詞、大好きでしたv
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