同心のみなさんについて色々と語ってきたこのコーナー。
久しぶりの更新だというので、前回の更新日を見てみたら
思い切り去年の9月でした。
丸1年以上も放置しちまったよ!!
てなわけで、また気を取り直してコーナー執筆をするにあたり
「そもそも同心とは何者なのか」
という、いまさらな話題をあえて取り上げようと思います。
「そもそも同心とは何者なのか」…って
あんた、今まで「江戸の警察だ」ってさんざん書いてきたじゃ
ないか!と鋭いツッコミを入れている皆さん。
いやいや、おっしゃるとおり。
しかし、今回、書きたいのは同心のルーツは何か?ということなのです。
新聞のルーツが読売りだったり
ファーストフードのルーツが二八蕎麦の屋台だったり…
というふうに
同心のルーツについて述べたいのです。
で、同心のルーツは何かというと…
「足軽」っす。
…
……なんか~ガッカり~~~…というか~
え~足軽ぅ?
と、思わずダレてしまうのは私だけでしょうか?
手元の資料によりますと
「戦国時代の足軽であり(中略)物の数でない最下位の武士である」
とあります。
そうだよな~
大河ドラマとか見てると、足軽なんて馬にも乗れない
下手すると農民に毛が生えたようなもんだもんね~。
そういうわけで江戸においては同心という職階も、地方に行けば足軽と
呼ばれていたらしいです。
武家の奉公人の中では上位の方という扱いで、中元やら草履取りよりは
上の扱いだったそうですが
年俸は3両1人扶持。
これを蔑んで、足軽・同心のことを「三一(サンピン)」と呼んでいたそうです。
現代でも使われる、下っ端クラスのチンピラを「サンピン」という
のはこれがルーツかと
…嗚呼。
こんなルーツまで分かってしまった…
だがしかし!
江戸時代になって、治安維持という大きな役を任された同心の皆さんは
天下泰平の世に浪人となってプライドだけで生きていた武士と違い
生き生きと仕事に精を出していたに違いありません。
それに、足軽という武士とも庶民ともつかない微妙な立場ゆえ
江戸においても、町人寄りな独自の粋なスタイルを生み出せたのかも
しれないのです。
まあ、でもそこはヒエラルキー(階層)社会。
江戸の治安を守る正義の味方!同心、といえども、捕まえる相手が
武士やら旗本のときは、かな~り遠慮があったそうです。
「奉行所からこれこれこういう容疑で逮捕状が出ています。
縄をかけますよ、いいですね」
とちゃんと断りを入れなければならず、いきなり捕縛なんかしたら
も~始末書もんだったらしいです。
なんだかな~
なんだかな~
いつの時代も、権力には弱いな~。
これが現実…。
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