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【2024/05/19 05:07 】 |
「年末はドキドキ」同心

2008年が明けて既に2週間が過ぎようとしておりますが
みなさま、いかがお過ごしですか?

本年も、本館同様、この「同心標本」をよろしくお願いいたします。

さて、2週間前といえば、2007年の年末。

クリスマス、冬休み、大晦日、カウントダウン…。

新年を目前に、目白押しのお祭り騒ぎ。
興味がある人も、ない人も、テレビや街中の
浮かれた気分に触れたひとときではなかったでしょうか?

ですが…同心の皆さんにとっては、まったく浮かれてなどいられない
年の瀬だったようです。

それというのも、同心という職業は原則1年契約だったそうで
よりにもよって大晦日の夜、上司である与力に呼ばれ
来年も契約を更新するかどうかを言い渡されていたというのです。

年も暮れようかという、まさにその夜、上司の口から

「また来年も頑張って」と言われるか

「もう来なくていいよ」と言われるかでは

迎える正月も雲泥の差!

なんともシビアな大晦日です。

実際のところ、よほどの問題でも起こさない限りは
大晦日の夜に永のお暇を頂くことはなかったそうです。

しかし、「よほどの問題」というのが、どの程度「よほど」なのかは
具体的には不明なのが引っ掛かります。
なんらかの事件を起こしたのなら、すぐにお縄になってしまうで
しょうから、大晦日を待たずに免職のはずです。

ということは、上司サイドで同心の悪事のネタを掴みつつも
大晦日まで泳がせておくことのできる程度の「よほどの問題」
ではないかと考えられます。

…こうなると、かなりハードルが下がってきてしまいます。

同心には「左遷」とか「減俸」とかいった罰則的待遇はなく
「継続」or「クビ」の二者選択だったそうなので
ちょっとでも後ろ暗いところのある同心は、与力の顔色を
窺いながらのヒヤヒヤ年末だったに違いありません。

与力だって誰もが聖人というわけではないでしょうから、きっと
因縁的解雇だってあったはずです。

今も昔も、宮仕えって…。 

 年末のヒトコマ

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【2008/01/14 01:59 】 | 同心の生態
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