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【2024/05/19 05:07 】 |
縛りのプロ同心

同心の方々の大事なお仕事の一つ。
それは、悪人を「お縄」にすること。
つま~り、縛ることです。

というわけで、今回は同心の方々の「縛り」に対する
並々ならぬこだわりについてのお話です。

そもそも同心は「相手の片手さえ取れば、たちまち捕縛できる」
と言われるほど、巧みかつ効率的な捕縛術を会得しており
それには流派すら存在していたようです。

ちなみに、手元の資料には「方円流捕縛法18種」というものが
図入りで載っていますが、モノによっては、縛られた人が
「贈り物」みたいになっています。
ひょっとしたら、身分の高い人を縛る場合の方法なのかも
しれませんが、こんな飾りみたいなもの付けられても、縛られる側
としては嬉しくともなんともないでしょう。
むしろ、精神的にはかなり大きなダメージを受けそうです。

さて、捕縛に使う道具といえば縄ですが、それにも
いくつか種類があったようです。
赤・白・青・黒と色もカラフルで、一説には季節によって
使い分けたと言いますが、「捕縛」に季節感持たせて
どうしようと言うのでしょう。

「実際は、そんなことには構っていられなかったと思われる」
と、専門家の先生もおっしゃっています~。

ですが、北町奉行は白、南町奉行は紺、などという区別
はあったようです。

ところで、一言に「縛る」と申しますが、実際、本当に
縛り上げるのは、ほとんどクロであることが分かっている
容疑者や、牢に入る者、自白した者で、まだ刑が確定
していない者や取調べ前の者に対しては、結び目を付けずに
「巻く」もしくは「からげる・とりしめる」としていたそうです。

これは、現在のニュースなどで、手錠の掛かった映像にモザイクを
掛けたりするようなもんなんでしょうかね。

そういう相手に縛った結び目の跡をつけるなんてことは
「縛りのプロ」としては、恥ずかしいことだったそうです。

…五十歩百歩だと思うのは、私だけでしょうか。

シュミレーション中
お狐さま、好きこそ物の上手なれ、よ。頑張れ!

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【2007/12/02 16:04 】 | 同心の生態
同心標本・番外編 薬売りについて

今回は、「勝手に『モノノ怪』祭り」ということですので
「同心標本・番外編 薬売りについて」というお題で
語らせていただきます。

江戸時代、薬屋さんといえば、大きく次の二つに分けられたようです。

・店を構え、薬の処方、卸から小売まで行う薬屋さん。
 いわゆる、薬種問屋。

・薬種問屋から薬を仕入れ、それを売り歩く薬屋さん。
 いわゆる、薬売り。定斎屋(じょうさいや)とも言います。

一定の地域で商売する人と、富山の薬売りのように全国津々浦々
を旅しながら薬を売る人とがいたようです。

かの「薬売り」さんは、こちらの部類ですね。
最近じゃ、時空も旅できるようですが~。


この定斎屋さんですが、基本的に二人組だったようです。

一人が天秤棒で振り分けた薬箱を担ぎ、もう一人は戸別訪問を
していたということで、あの「剣のお方」は商売上も相方だったのですね。
かの「薬売り」さんがいつも薬箱を担いでいるということは、あの
「剣のお方」が戸別訪問…。

うわっ…断りにくっ!!

で、この定斎屋さんの特徴は、まず、髷が普通の人より細いということ。
これに関しては、理由は不明です。

更に、定斎屋は夏の炎天下でも、笠も被らず行商する!というのが
お約束だったそうです。

そのこころは「うちの薬を飲めば、暑気あたりになんかなりません~」
というアピールだったとか。

結構、体を張っていたようです。

江戸時代、町民の方々が医者にかかるなんてことは滅多になく
大抵は定斎屋さんから買った薬で治すか、またはまじない・御札
に頼っていたそうですから、どちらも扱っている、かの「薬売り」
さんは、結構いい商売をしていたのかもしれません。

まじめにやっていれば…の話ですが。
薬売りさんの実態
↑この台詞、大好きでしたv

【2007/09/17 01:18 】 | 4コマ
夢の家賃収入同心
「家賃収入」…いい響きです。
「印税収入」と同じく、魅惑的な雰囲気に満ち満ちています。 

所詮、私ら庶民には関係のない話ですが、今回は
この「魅惑の家賃収入」と同心の皆さんのお話です。 

江戸時代、与力・同心の皆さんは、南北奉行所に行きやすい
ということで八丁堀辺りの組屋敷に集まって住んでいました。 

役目に応じて大小の地所が割り振られていたようですが
その広さ、下っ端の同心レベルでも一人当たり100坪!

 同じ100坪に、町人ならば20世帯近くは放り込まれていた
のですから格差ですね…格差。

昨今の議員宿舎問題が、ふっと頭をよぎらないこともないです。 

100坪も土地があれば、家1軒建ててもまだ余りあるってことで
中には、その余った土地にもう1軒家を建て、そこに町人を
住まわせて「家賃収入」を得ていた同心の方もいたそうです。 

ですが、お役人たちがお住まいになる「組屋敷」の敷地内に
一般の町人が住む、というのは具合が悪いというので
町人は町人でも、医者や儒者に間貸ししていたようです。 

マジに格差です。 

でも、この事実を踏まえますと「八丁堀の七人」において
仏の八兵衛さんの家に骨接ぎ医の弥生先生が住んでいたのは
ある意味、おかしくないのですね。

「妙な設定だな…」と思っていましたが、男女云々は別として
そういうシチュはあり得たわけです。 

ところで…
江戸名物を表す言葉に「伊勢屋稲荷に犬の糞」というのが
あります。
「伊勢屋」の屋号、「お稲荷さん」、犬の糞など江戸に多いものを
言ったものですが、その八丁堀バージョンがこちら。 

「儒者、医者、犬の糞」 

「犬の糞」だけは、どこにでもあったんですね。 

そういや、最近、見ないな~…犬の糞。

あ、飼い主さんがちゃんと始末しているのか!

 兄上の本音?
【2007/08/08 23:15 】 | 同心の生態
入浴は、わけあり同心

同心のみなさんは、堂々と女湯に入っていたそうでーす。

時代劇などでは、設定の都合上か、自宅にお風呂を持っている
ケースが多いようです。

しかし実際のところは、水が貴重で火事の多かった
江戸という町において、個人でお風呂を持っている家庭は少なかったそうです。

当然、同心レベルは内風呂なしが基本です。

同心のみなさんは、ちゃんとお風呂に入って綺麗に
してから出勤すべし!という素敵な決まりがあったので
彼らは朝からせっせと湯屋に通わなければなりませんでした。

で、混雑を避けるという理由で、女湯に入る
ことが多かったそうです。

通常、女性は朝の支度に忙しいので、女湯はガラガラ状態。

しかし、女性の先客があったとしても、それはそれで
お構いなしだったようです。
ま、それは先客の種類・同心個人の性格、によるのでしょうが…。

うう~ん…何だかなあ。

同心が女湯に入るのは、混雑を避けるためという理由の他に
男湯にいる悪党などが、気の緩みからか
つい重要な秘密を漏らしたり、押し込みの相談などしているのを
女湯から聞き耳を立てて情報収集をする、という理由もあったそうです。

お風呂に入りながらも、ちゃんと諜報活動していたんですよ!

…言い訳っぽいような気もしますが。

でも、いい男さんの同心が、朝、人気のない女湯に
入っている図、というのは考えようによっては色っぽいです。

朝の髪結いといい、静かな朝風呂といい、やはり同心さんは
お洒落さんのようです。

この場合、どうなの?

(↑)問題が…あるんだかないんだか、ないんだかあるんだか。

【2007/05/27 17:15 】 | 同心の生態
おしゃれ同心

今年の恵方は…

dou2.jpg















って、叫ばせたくなるほど、時代劇の中のマゲは「ごんぶと」です。

かなりな剛毛の方は、あのくらい立派なマゲを載せていたかもしれませんが、実際は、もっと控えめに月代の上に載っていたようです。

マゲの種類にも色々とあり
男らしくキュッと結い上げた「大銀杏」は、お武家さん
後ろ髪をやんわりと結った「町人髷」は、町人というように
それぞれが属する階層によって、髪型も違っていたようです。

今で言えば、お役人は七三、板さんは角刈り(←偏見か?)みたいな感じでしょうか?

では、同心のみなさんはどうだったのかと言えば
二本挿しなんだから、当然「大銀杏」かと思いきや
武家と町人の間をとった「小銀杏」、別名「八丁堀風」という独特のマゲだったようです。

役人のくせに、ブラウン系のカラー入れてみました…みたいな。

どうも、同心のみなさんは、前回の「ミニ羽織」同様
何かと独自のスタイルを作りたがる傾向にあるようです。

で、そんなお洒落な彼らの家には、毎朝、髪結いさんが通ってきて
月代とヒゲを剃って、粋に「八丁堀風」マゲをキュイキュイッと結ってくれていたそうです。

これは、羨ましい。
我が家に、毎朝、IKKOさんが来てくれるようなものです。

一応、その髪結いさんから、市井の情報を仕入れてはいたそうですが…

髪結いさんが持ってくる情報なんて

dou3.jpg



















…でしょ。

ま、ゴシップも大事か。
【2007/04/06 22:45 】 | 同心の生態
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